冬の過ごし方
- やあた堂はりきゅう院
- 2022年11月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年2月22日
11月7日は立冬でしたが、その翌日の最高気温(東京)が21℃で暖かくなりました。立冬前は冬のような寒さになったりと、寒暖差が激しいですね。皆さん、お元気でしょうか?
暦上では冬になりましたので、黄帝内経素問の四気調神大論から冬の養生について意訳してみました。
ー原文ー
冬三月.此謂閉藏.
水氷地坼.無擾乎陽.
早臥晩起.必待日光.
使志若伏若匿.若有私意.若已有得.
去寒就温.無泄皮膚.使氣亟奪.
此冬氣之應.養藏之道也.
逆之則傷腎.春爲痿厥.
奉生者少.
ー個人意訳ー
冬の3か月を平蔵と言い、自然界での陽気が伏せる期間となります。
河の水は凍ったり、地面は亀裂が生じるとき、陽気が乱れることはありません。
そのため我々人間も早めの就寝を心掛けて、日の出を待ってから起きるようにましょう。暗い内から活動せずに、十分な睡眠をとることが必要です。
志などの精神活動は積極的に外へ向けず、心静かに落ち着かせること。既に沢山のモノを得た時のように、満ち足りた気分でいるよう努めます。
寒さを遠ざけて温かさを保つこと。汗をかいたりして、むやみにカラダの陽気を逃さないことが大切です。
これが冬に沿った養生法。この法則に逆らえば腎の気を傷め、来春には手足の衰えや冷えによって、動かしにくくなることもあります。
20年以上も前のことですが、スキーを楽んでいた時がありました。スキーを楽しんだ後に必ずと言ってよいほど、体調を崩して寝込むことがありましたが、今回の冬の養生法を読んで納得してしまいました( ›_‹ )…
幼いころから疲れやすく、熱をだして寝込むことの多かった私は、陽気旺盛な体質ではないにもかかわらず、冬の養生法に逆らって過ごしていたってことですかね?
楽しいことに目がないタイプなので、友人とスキーへ行けば、朝から体育会系並みに滑り、地方へ行けば食事も摂り過ぎる。その後、温泉に浸かってはグッタリして、帰路はお決まりの爆睡状態。どれだけ遊べば気が済むのか?←どれだけ体を壊せば気が済むのか?と同義です。
※因みにスキーをしてはいけない訳ではないですよ!
とにかく反省してます。遅いけどヾ(__*)ハンセイ
人間は欲深いモノですから、やりたいと思うこと、欲しいと思うことがあれば、もっと~!もっと~!という気持ちが強くなりますね。
特に冬はそのような気持ちを静めて、今あるモノに感謝する期間としなさい!って、「素問」が言っているように思います。
自分を知り、更には心穏やかに過ごすことが病を遠ざけることに繋がるのでしょう。
今年の冬からは、心穏やかに落着いた毎日にしようと思います。

今年の春から、古典原文を読むことにチャレンジしてみたものの、想像以上に難しくてグッタリです꜀( ꜆-ࡇ-)꜆
つたない意訳に付き合ってくださって、本当にありがとうございました。感謝いたします。
これを機に現代意訳版を購入し、現代に落とし込んだ意訳にするためには、あまり苦しまず勉学に励みたいです( •̀ᴗ•́ )/
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